放散虫の
Lychnocanomaが完成しました。
埼玉県立自然の博物館から、放散虫化石の拡大模型の製作依頼を受け、研究者の方々から多大なご協力を頂いて、完成する事が出来ました。皆様どうもありがとうございます。
放散虫は二酸化ケイ素という、ほぼガラスと同じ素材の骨を作ります。
顕微鏡で見ると、本当に美しくて、その見事なガラス職人っぷりに脱帽してしまいます。
そんな放散虫ですから、透明な樹脂にこだわって製作をしたのですが、
自分で撮影したところ、透明度の高いものは本当に撮るのが難しいという事がよく分かりました。
こりゃーだめだー…という事で、
カメラマンさんにお願いして撮影してもらいました。
さすがはプロ!という写真が上がって来たので小躍りしながら紹介したいと思います。
Lychnocanoma電子顕微鏡写真を観察し、大学の偉い先生にも厳しい監修をしていただいたので、
造形としては今までにない出来のものになったと思います。
透明感のある樹脂に気泡が入らないように試行錯誤を繰り返しましたが、
やっと納得のいく出来映えのものになりました。
Lychnocanoma角の内側には球状部分の内側にあるフレームから伸びたトゲが入り込んでいます。
これも
Lychnocanomaの大事な特徴の一つです。
Lychnocanoma穴の位置、配列、形状
どれも正確に製作しています。
画像では球状部分のフレームに気泡があるように見えますが、
これは向こう側の穴が樹脂に映り込んでいるのです。
Lychnocanoma下から球状部分を覗いてみると、天井の手前にフレームが入っているのが分かります。
ここから角の内側に向かってトゲが伸びているのです。
Lychnocanoma透明バージョン(右)の他につや消しバージョン(左)も作成しました。
つや消しにすると、フレームや穴の形状がよく分かります。
現在、透明バージョンが
埼玉県立自然の博物館にて展示されています。
ぜひ間近でご覧になって頂ければ嬉しいです。
また、このレプリカという形で、同じものを受注製産しております。
新規の製作も承りますので、ご興味がございましたら、ぜひお問い合わせ下さい。
製作作業はこちら
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- 2014/09/24(水) 23:11:33|
- 放散虫
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